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2017年12月10日() すっかり凍てついていた井頭公園
 昨日は明け方になって急激に気温が下がり、宇都宮市内は濃い霧のため一時は太陽光も遮られるほどだった。真岡市の井頭公園に向かう途中、清原工業団地周辺では街路樹が霧氷に彩られていた(a)。清原中央公園では葉の落ちた樹木が霧粒に覆われて幻想的な光景を作っていた(b)。井頭公園では凍りついた落ち葉が駐車場を覆いつくしていた(c)。
 公園を散歩するのが主目的で行ったのだが、久しぶりにきのこに出会った。キヒラタケ(d, e)、ニガクリタケ(f)、ヒラタケ(g, h)、ハナビラニカワタケ(i)、クロハナビラニカワタケ(j)、アラゲキクラゲ(k)はいずれもすっかり凍っていた。硬質菌も新鮮なものはなかった(l)。
 
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 今年最後の干柿を作ろうと、帰路宇都宮市のろまんちっく村の直売所に立ち寄ったが、もはや蜂谷柿は置いていなかった。残念ながら今年の干柿作りはもう終わりだ。


2017年12月9日() 今年も白鳥がやってきた
 昨日鬼怒川温泉の岩風呂に入浴に行くのに塩谷町の船場を経由するルートをとった。船場にかかる橋から鬼怒川を眺めると白鳥の姿があった。そこでほんのわずかだが寄り道をして河川敷に降りた。今のところ一家族らしく12羽の白鳥が悠然と川面に浮かんでいた。
 先週の後半この橋を通過した時には白鳥の姿はなかったから、ほんのつい最近飛来したようだ。飛来は昨年より少し遅いようで、いまだ一家族だけのようだ(雑記2016.12.10)。まだとちぎTVや下野新聞でも報道されていないから、もしかするとまだやってきたばかりなのかもしれない。河川敷への道には昨年のままの「白鳥入口」の紙が貼られていた。
 撮影をしているすぐ脇では猫が興味深そうに白鳥の動きを目で追っていた。
 
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 このところ激しい歯痛のために眠れない夜が続いている。明け方になってようやくうつらうつらし始めて少し眠れるという情けなさ。歯の痛みは辛い。今年2月から数か月間、何年ぶりかで歯医者に通ったが、その折に治療を終えたはずの一本が悪さをしているようだ。


2017年12月8日(金) 腹をくくって県立図書館で我慢
 昨日ネット上から予約した蔵書を受け取るため、実に一年ぶりに宇都宮市にある県立図書館に出向いた。いわき市から転居してきた直後には、県立なのだからきっといわき市立図書館より充実しているのではあるまいかとの幻想を抱いていた。転居から2週間ほどして貸し出しを受けるための登録もすませて(雑記2015.7.16)、一年間は毎週のようによく通った。
 ところがそのうちに蔵書の充実度がいわき市立図書館にも及ばないことを痛感する羽目になった。いぜんよく利用していた福島県や埼玉県の県立図書館とはまるで比較にならない。その後も栃木県の文化行政のお粗末さは折に触れて感じてきた。
 そんなこんなで結局ほぼ一年ほど前からは図書館通いをやめた。しかたないので、東京の神保町まで行ったり、ネット上から購入してきた。しかし上京すれば交通費がバカにならないし、ネット販売では、たかだか価格5〜200円程度の古書でも送料が一冊あたり350円ほどかかる。100円未満の古書を10数冊購入しても送料は冊数分だけ取られる。
 そこでなるべく県立図書館の蔵書で間に合わせることに腹をくくった。新刊書については予約から数ヶ月後にようやく順番が回ってくる。昨日は三ヶ月ほど前の予約本と15年ほど前に発刊された書を9冊借りてきた。地方都市に住む者の宿命なのかもしれない。


2017年12月7日(木) この冬も鬼辛ラーメンが始まった
 昨日の朝はよく冷えた。自宅ではam5:00に外気温マイナス4.5度、室温摂氏5度だった。この日は毎朝の散歩コースを日光だいや川公園にとった。芝生ではあちこちでモグラが土塊の山を作っていたが(a)、いずれも凍り付いていた。広い公園には高さ6〜8cmほどの霜柱がいたるところにできて(b)、落葉やコケも霜をかぶっていかにも寒そうな光景を作り出していた。
 ビックカメラの2018年カレンダーを入手するため宇都宮のコジマに行った。というのも今市のコジマにはもはや一枚も残っていなかったからだが、それだけでは馬鹿々々しいので、味噌ラーメンの店「みそいち」で昼食をとることにした。冬場に恒例の「鬼辛味噌ラーメン」が始まっていた(d, e)。三品のうちで最も辛い「鬼とんがらしみそ」を食べた(f)。「幸麺」で最も辛い「激辛みそタンメン」もよかったが(雑記2017.12.3)、「みそいち」の味が好みに合っていることを実感した。辛さに関しても「みそいち」の方がずっと上のようだ。両者は色からしてまるで違っていた。
 
(a)
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(b)
(c)
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(e)
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 来年1月13日(土)の千葉菌スライド会に参加するため宿を予約した。千葉駅の近くのビジネスホテルはどこもすでに満室だった。やむなく少し遠くの小さなビジネス旅館に決めた。


2017年12月6日(水) 五連のトイレットペーパーホルダー
 昨日の朝散歩に出るとあたり一面の田圃や畑の地表付近が厚い霧に覆われて印象的な光景を呈していた(a, b)。東武日光線では鹿沼周辺で深い濃霧のため大幅な遅延が発生したという。日向では急激に気温が上がってたちまち霧は消え去っていった。
 半袖の上に春秋用の薄手の上着姿で歩くと、日陰でじっとしているとさすがに寒かったが、日向ではほとんど寒さを感じなかった。日陰の気温は摂氏6度を示していた。きっと日向では14〜15度はあったろう。
 散歩の途中で立ち寄る集会所のトイレ棟(d)には小便器と和式便器があるが、和式室にはなぜかトイレットペーパーのホルダーが縦に五つ並んでいて、そのすべてにペーパーが備え付けられている(e)。このトイレ棟の脇に立つと田圃の向こうに男体山と女峰山が緩やかに連なる(c)。この場所からJR日光線に沿って駅に向かうと、つねに正面には高原山がある(f)。
 
(a)
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(c)
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 コケ「たわごと」に「2011年採取の未観察標本をすべて処分した」を追加した。


2017年12月5日(火) えっ! このきのこに一万円の値が!
 昨日午前中通勤混雑の終了する頃にのんびりと軽自動車で出発した。目的地は高原山の中腹を走る県道56号線だ。八方ヶ原の近く標高1,000m付近から先、塩原温泉に向かう道の途中に、よいコケ観察ポイントがいくつかある。そこを目指して県民の森を経て県道56号線に入ってどんどん上っていくと突然道が閉鎖されて通行止め表示が現れた(a)。
 仕方ないので再び同じ道を戻った。途中で矢板に向かう分岐に入って車をとめてみると、八方ヶ原方面に向かう車線側に通行止めの看板が立っていた(b)。県民の森の側から県道56号線に入った場合こういった看板はなく、まるで塩原温泉まで通行できるかに見える。
 怒ってみてもどうにもならないので、塩原温泉の側から入ろうと思って大きく迂回して下まで降り、塩原温泉街を抜けて途中から目的の場所の周辺に入れないか試みた。しかしこちらも何の表示もなく突然通行止めだった(c)。結局目的の場所には全く近づけなかった。

 塩原温泉を通過する途中でもみじ谷大吊橋という観光橋に寄ってみた。ここは川口時代からいつも横目で見て通り過ぎてきた場所だった。吊橋の起点にある観光直売所を覗いてみて驚いた(d)。差し渡し15〜25cmほどのツガサルノコシカケと思われるきのこが売られていた(e)。ひとつひとつ裏面に販売価格を記したガムテープが貼られていた(f)。25cmほどのものが1万円、15cmほどのものでも3,300円の値がついていた。いったい誰が買うのだろう?
 

(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
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(f)
 コケ「観察覚書」に「ハタケゴケ」を追加した。


2017年12月4日(月) ミイロアミタケでもやってみた
 今朝もまた、昨日散歩の途中で出会った数少ない硬質菌についてのメモ。文字による詳細な観察結果などはすべて省略した。
 どこにでもある硬質菌のミイロアミタケだが、オオチリメンタケやアラゲカワラタケと同じように、各部を並べてみた(雑記2017.11.30)。子実層面だけをみるとまるでチャミダレアミタケのようにも見えるが(b)、やはりこのきのこはミイロアミタケとしてよいのだろうと思う。
 さきのオオチリメンタケやアラゲカワラタケと同じく白色腐朽菌だから、新鮮な個体にα-ナフトール・アルコール溶液を滴下すれば、濃紫色に変色するのだろうが、すでにからからに乾燥しているため、そういった反応を確認することはできなかった。また、胞子の観察もできなかった。この硬質菌も二年前にやはりしっかり見ている(同2015.11.21)。
 
発生状態 子実層面 カサ表皮 管孔 断面 菌糸型
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 コケ「観察覚書」に「イワイトゴケ」を追加した。


2017年12月3日() 一ヶ月ぶりの八幡山公園
 宇都宮市の八幡山公園を午前中の散歩コースに選んだ。この公園を歩くのはほぼ一ヶ月ぶりのことだ。大型書店の落合書店に寄りたかったのでam9:30に家を出た。書店で最近の新刊書やら雑誌類を眺めてから公園に向かった。この公園は市の中央部にあって適度な起伏があり、市街地を一望できる(a)。宇都宮タワーが青空の中に屹立する姿がやけに立派に見えた(b)。園内にはまだ一部にみごとな紅葉が残っているが(c)、大半は冬枯れの姿を呈している(d)。硬いきのこを含めてもきのこの姿はほとんどなく、ツチグリだけがでていた。
 早めの昼食をラーメンにすることにして、公園近くの専門店「幸麺」に入った。開店から間がない時刻だったので店のすぐ近くの駐車場にとめられた。店内にはまだ空席がありすぐに席を確保できた。入店順リストに名前を書いて席が空くのを待つのだが、ふだんの昼時間には待ち時間が30〜40分ほどになる。この店で最も辛い「激辛みそタンメン」に唐辛子と辛味噌をトッピングで付けてもらった(e)。ふつうの味噌ラーメンと比べると色からしてずいぶん違う(f)。店に入って20分もすると店の前には待つ人があふれ出した。久しぶりの激辛麺だった。
 
(a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
(e)
(e)
(f)
(f)
 先月後半まで県外車で賑わっていたが、急に車の数が少なくなってきた。
 こけ「たわごと」に「乾燥しきって観察どころではなくなった」を、「観察覚書」に「ヒロクチゴケ」を追加した。きのこの少ない冬場にはおのずとコケの観察が中心になりそうだ。


2017年12月2日() 9月4日の日光白根山(パート2) -- by Y. A.
 相変わらずアラゲコベニチャワンタケの仲間にはまっている。もうやめようかと何回も思ったが、一つの属に特化して生標本で観察するということで実に色々なことが見えてきた。「以前同じ場所で採取したものに似ているから採取しない」などと構えていると、新しい種との出会いがなくなるということも実感している。顕微鏡でのぞいてみなければわからない世界なのである。

 今回採取した場所は標高2,000m、伐採されたシラビソの倒木が集められた狭い場所である。今回、この場所をゆっくり観察するとどの倒木にも少なからずの発生があり、散生又は群生している。どれを採取するかありすぎて迷ってしまう。肉眼的にはすべて同一種のようにも見えるのでますます迷ってしまう。
 

2017_08_19A (a)
(a)
(b)
(b)
(c)
(c)
(d)
(d)
2017_09_04B (e)
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(f)
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(g)
(g)
(h)
(h)
2017_09_04D (i)
(i)
(j)
(j)
(k)
(k)
(l)
(l)
2017_09_04E (m)
(m)
(n)
(n)
(o)
(o)
(p)
(p)
 この場所にはそうそう来られないので、肉眼的にはちょっと違って見えるものや、同一倒木でも左右離れて発生しているものなどは別袋にして採取した。
 生標本での観察を3日以内には終わらせるつもりでいるので、どんなに多くても一回の採取は6点に抑えるようにしている。今回は悩んだ末に5点も採取してしまった。これだけでも後の地獄が見えてくる(掃除、洗濯は後回しで食事は手抜き料理となる)。前回(8月9日)の自然散策コースでも3点採取しているが、今回のものと合わせて少なくとも4種あることが確認できた。 (Y. A.)

 「こけ雑記」の「観察覚書」に「イボミズゴケ」を追加した(2017.12.01)。  (I. A.)



2017年12月1日(金) 9月4日の日光白根山(パート1) --by Y. A.
 群馬県丸沼高原の日光白根山ロープウェイで相棒はコケ探しで白根山頂をめざす。私はアラゲコベニチャワンタケの仲間を探そうと別行動をとり、山頂駅から自然散策コースをめぐることにした。
 シラビソ、コメツガの林で倒木を中心に嘗め回したががなかなかみつからない。前回に比べてキノコの発生が悪く期待できないかなと思ったときにいきなりテングノメシガイ仲間の群生が目に入った。大好きなテングノメシガイ仲間だが子実体が黒ではない!
 持参していた「山渓フィールドブック きのこ」を開いてみるとカバイロテングノメシガイにそっくりである。黒以外のテングノメシガイ仲間は出会ってもわずか2,3本ぐらいで群生なんて夢の夢と思っていたので舞い上がってしまった。
 
(a)
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(b)
(b)
(c)
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(d)
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(e)
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(f)
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 その後のキノコとの出会いは少なく結局前回アラゲコベニチャワンタケの仲間を採取した場所にたどり着いてしまった。アラゲコベニチャワンタケの仲間だけが前回と同じぐらい沢山発生している。子実体の色と縁毛の長さを見ると前回と同じ種にみえてしまうが取り敢えず採取しようと撮影を始めると相棒から電話があった。「下山中、ロープウェイ山頂駅の足湯でまってる」、どうもすぐ近くを通過していたようである。撮影と採取で思いのほか時間がかかったが30分遅れでなんとか合流できた。足湯につかりながら昼食をとり帰宅した。
 帰宅後顕微鏡で胞子観察をしてまたまたビックリ!カバイロテングノメシガイGeoglossum fallax Durand ではなかった。どうやらMicroglossumの仲間のようである。手持ちの資料では特定できなかった。なお、写真(f)は柄。  (Y. A.)

 「こけ雑記」の「観察覚書」に「オオミズゴケ」を追加した(2017.11.30)。  (I. A.)



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