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2019年9月10日(火) 乾燥気味だがきのこだらけ:井頭公園
 日曜日の午前中真岡市の井頭公園を散策した(a)。北駐車場は一部の日陰を除いてガラガラに空いていたが、他の駐車場はイベントのため早々と満車になっていた。またこのイベントのため東側の芝生広場には近寄れず、きのこの観察はできなかった。
 全般的に地肌はよく乾燥していて、干からびたりカビに犯されて白色のベールに覆われたきのこも多数みられたが、それにしてもきのこの発生量はとても多かった。しかし、発生していたきのこの種類はさほど多くはなかった。
 何といっても圧倒的に多かったのはシロオニタケ(b〜d)。ついでフクロツルタケ(e)、ツルタケ(f)、ヘビキノコモドキ(g)、アワタケ(i)、クリイロイグチ(j)、ミドリニガイグチ(k)、ウツロイイグチ(l)だった。
 
(a)
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(b)
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(c)
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(d)
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(f)
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(g)
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(i)
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(j)
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(k)
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(l)
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 猛毒とされるタマゴタケモドキ(m, n)もでていた。ムレオオイチョウタケ(o)も数ヵ所で見られた。ナラタケモドキ(p)はまだでてきたばかりだった。ムラサキヤマドリタケだと思うが柄に網目が見られないものがいくつもでていた(q, r)。ハラタケ属のきのこ(s, t)も数種類でていた。オニイグチはカサ色の薄いものが多かった(u)。
 
(m)
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(o)
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(p)
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(q)
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(r)
(s)
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(t)
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(u)
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(v)
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(w)
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(x)
(x)
 ミドリニガイグチと思うが倒木の地際の材からでたものがあった(v)。イグチの仲間でよくわからない幼菌(w)や青変性があって柄の基部に赤色の帯があるきのこ(x)も群れをなしていた。園内は人気グループのライブ(イベント)の音が響き渡っていた。


2019年9月9日(月) クロカワ、シャカシメジが出てきた:日光だいや川公園
 土曜日(9/7)娘家族三人と一緒に日光だいや川公園を散策した。日向はすさまじい暑さだったが、樹林のなかは適度に風もあって快適だった。全般的にかなり乾燥気味だが、意外と多くのきのこが出ていた。多くが初夏から盛夏のきのこだった。
 ようやくナラタケモドキ(a, b)やシャカシメジ(c, d)がでてきた。例年より半月以上遅い。一方では数こそ少ないが早々とクロカワが出始めた(e, f)。シワチャヤマイグチ(g, h)、ミドリニガイグチ(i, j)、アワタケ(k, l)は相変わらず長いこと次々に出ている。
 他にもコビチャニガイグチ近縁種、イロガワリ、アメリカウラベニイロガワリ、オニイグチモドキ、フジウスタケ、クロチチダマシ、ワライタケ、アシボソノボリリュウタケ、シロソウメンタケなども見られた。
 
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(j)
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(k)
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(l)
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 関東地方に台風が直撃したという。昨夜は深夜になって雨風が強くなってきたが、雨量はさほど多くなかった。今朝はam7:00時点でまだかなり強い風が吹いている。


2019年9月8日() 那須野が原公園:多く見られたイグチ類
 腐敗臭が満ち満ちた那須野が原公園で出会ったイグチ類をいくつか取り上げた。あまりにも多くのイグチ類がみられるので、いったい幾つくらい出ているのか、腐敗したものを除いてカウントしてみた。ふだんはこんな面倒なことはしない。
 きのこがあるたびに立ち止まり、A6版の野帳に種類ごとに出会った数を、一画ずつ「一」、「I」と書き進め「正」の字を完成させていった。ニセアシベニイグチやヤマドリタケモドキに至っては、「正正正正正正正正正正正・・・・・」となり、その種だけでノートが数ページにもなり、途中で面倒になって記録を中止した。

 もっとも多く百数十個ほど出ていたのはニセアシベニイグチ(a, b)。ついでニガイグチモドキが60〜100個。そしてヤマドリタケモドキが50〜60個。
 キアミアシイグチ(g, h)、ミドリニガイグチ(i, j)、クリイロイグチ(k, l)も数十個はあった。ホオベニシロアシイグチ(m, n)、ベニイグチ(o, p)、コビチャニガイグチの仲間(q, r)、クリイロイグチの仲間(s, t)、チャニガイグチ(u, v)は十数個、オニイグチ(w, x)は数個だった。ほかにも5〜6種類ほどのイグチ類が見られた。

 

(a)
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(u)
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(v)
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(w)
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(x)
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 ひとつひとつきのこを種別に数え上げたのは実に久しぶりだった。十数年ぶりだろうか。退屈な単純作業だが、途中で写真を撮ったり切ってみて変色を確認したりしながら、園内を3時間ほどかけて2Kmほど歩いた。


2019年9月7日() コウボウフデの幼菌が出始めた:龍王峡
 今日の雑記には那須野が原公園で出会ったイグチ類を取り上げるつもりだったが、それは明日に回して昨日早朝散策した龍王峡(a, b)のきのこを取り上げた。
 というのはコウボウフデの幼菌が出始めたからだ。やや膨らみを感じさせる落葉をどけると、そこに幼菌が7〜8個ばかりわずかに頭を出し始めていた(c)。
 地表に顔を出した幼菌のすぐ脇を掘って、地中の幼菌をひとつ掘り出した。切断してみるとまだ子嚢が残っている状態だった(d)。帰宅して検鏡してみると子嚢を確認できた(e, f)。コウボウフデの子嚢を見たのは何年ぶりのことだろうか。

 他にも多くのきのこが出ていたが、とりあえずイグチ類の一部だけを取り上げた。写真はアカヤマドリ(g)、シワチャヤマイグチ(h)、ウラグロニガイグチ(i, j)、キイロイグチに似ているがツバがなく青変性のないイグチ(k, l)、ハンノキイグチ(m, n)、ブドウニガイグチ(o)、ニガイグチモドキ(p)、ヤマイグチ(q)、アミタケ(r)。
 

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 昼に娘夫婦がゼロ歳の孫をつれてやってきた。4人で栃木県立博物館の「きのこと地衣類」の展示を見に行った。Yさんには突然の訪問にも関わらず長時間ていねいに案内していただいた。Yさん、Sさんありがとうございます。


2019年9月6日(金) 公園内はきのこの腐敗臭が充満!
 昨日は朝の近隣散歩をやめて那須野が原公園を散策することにした。am8:30に自宅をでてam9:30に那須塩原市にある那須野が原公園に到着した。空は曇りがちで園内の高台からも那須連山は雲の中で全く見えなかった(a)。
 樹林の中の遊歩道に一歩足を踏み入れると、すさまじい臭気が一面に漂っていて、一瞬鼻をつまみたくなるほどだった。あたり一面にきのこの腐敗臭が充満していた。足元にはいたるところに腐敗しきったきのこが大量に溢れていた(b〜d)。その一方で群生するきのこの群れも非常に広範囲に見られた(e〜h)。
 特に多かったのはテングタケ属とイグチの仲間で、この両者で発生しているきのこの九割以上を占めていた。しかも多くは夏のきのこで、種数はさほど多くないが量が半端ではなく、場所によっては足の踏み場もないほど多数のきのこが地表に広がっていた。
 今日はそのうちからテングタケ属のきのこだけを取り上げた。タマゴタケ(i, j)、キタマゴタケ(k, l)、白色系のテングタケ属菌(m, n)、ツルタケ(o, p)、テングタケ(q, r)はよく目立ち、それ以外にも5〜6種のテングタケ属が出ていた。
 
(a)
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 明日の雑記でイグチ類を取り上げようと思う。今日は土浦市に住む娘夫婦と孫がやってくる。今夜は久しぶりに賑やかな夕食を楽しめそうだ。


2019年9月5日(木) 鬼怒川温泉裏山 その(2)
 これまでほとんど気づかなかったが、よくみれば鬼怒川温泉の裏山をはじめ、この界隈の山地には野生ランのミヤマウズラが実によくみられる(a〜f)。またこの日はイチヤクソウ科の寄生植物であるシャクジョウソウも随所に見られた(g〜i)。
 先日は掲載しなかったが、9月2日に鬼怒川温泉の裏山で出会って持ち帰ったきのこは一通り検鏡を済ませていた。ここではそのうちから3点の胞子だけを掲載した。(j)はセイタカイグチ、(k)はヌメリコウジタケ、(l)はコンイロイッポンシメジだ。それぞれ左半分は対物40倍、右半分は対物油浸100倍のレンズで見た画面を撮影したものだ。
 
(a)
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 昨日も終日不安定な天気だった。朝洗濯物を庭に干したが、30分もしないうちに雨が降ってきたので急いで取り込んで室内干しにした。幸い朝の散歩のときはほとんど雨には降られなかったが、夕方まで何度も雨が降ったり止んだりした。


2019年9月4日(水) 雨の戦場ヶ原ハイキング
 昨日赤沼駐車場から自然研究路に入り、小田代ヶ原、泉門池(いずみがやどいけ)を経て湯滝まで歩き、光徳入口から三本松園地を経て赤沼に戻った(a)。この間雲が垂れ込め、ほとんどずっと霧雨や小雨が降り続いていた。
 自宅を出たのは朝8:30、自宅周辺は小雨で奥日光方面は黒く厚い雲に覆われていた。上は雨だろうと思ったが気にせず走り9:30に赤沼駐車場に到着した。駐車場はガラガラに空いていた(b)。小雨の空の下、小田代ヶ原に向け出発した(c)。
 ミズナラ樹林の中は雨も弱く傘や雨具は使わずに歩いた(c)。カラマツ林(d)になると小田代ヶ原(e)が近い。カンバの林(f)を抜けると泉門池が現れる(g)。川沿いの道を進むと(h)やがて小滝(j)、途中何人かの釣り人もいた(i)。すぐに湯滝に着く(k, l)。小学生の大集団に何度もであった(m)。湯滝駐車場はガラガラだった(n)。
 湯滝からの復路はまず川沿いを進み(o)、戦場ヶ原をぬけ(p)、国道脇の遊歩道(q)を進み、三本松園地(r)を経て出発点の赤沼駐車場に戻った。
 このコースは全般的に笹薮に覆われて、きのこや野草の観察にはおよそ不向きだ。草原性や湿地性の野生ランに出会えるのではないかと期待していたが、見事に期待は裏切られた。きのこは若いハナビラタケと乾燥気味のヌメリスギタケモドキに出会っただけ。
 
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 この日は終日霧雨やら小雨が降り続いていた。それでも小学生の大集団にいくつも出会った。引率者の指示はほとんど無視して遊歩道一杯に広がって歩くので、何度も立ち止まって通過するのを5〜6分ほど待つしかなくうんざりの連続だった。
 帰路のいろは坂はずっと雲の中、濃い霧のため視界10数メートルしかなく、コーナーが左右どちらに曲がっているのか直前にならないとわからなかった。このため車の流れは時速10〜15Kmのノロノロ運転、下に降りると強い雨だった。かたくりの湯で汗を流してから帰宅した。よる遅くなって雨は止んだ。


2019年9月3日(火) 今シーズン初の鬼怒川温泉裏山
 奥日光の太郎山に登るつもりだったが天気が芳しくないので急遽とりやめて、鬼怒川方面に転進して林道にはいった。林道の途中の広くなったところに車を停めて、鬼怒川温泉の裏に連なる山稜の斜面を歩いた。尾根筋近くにも関わらずきのこが多かった。
 セイタカイグチ(a〜c)、ヌメリコウジタケ(d〜f)、オクヤマニガイグチ近縁種(g, h)、コビチャニガイグチ近縁種(i, j)、ハナガサイグチ(k, l)、ニガイグチモドキ、アワタケ、アカヤマドリ、キニガイグチなどイグチ類が特によく目立った。
 コンイロイッポンシメジ(m〜o)などイッポンシメジ属も5〜6種類出ていた。シロオニタケ(p)、コナカブリテングタケ(q)、コテングタケモドキ(r)などテングタケ属は他にも2〜3種類でていた。圧倒的に多かったのはアンズタケアカイボカサタケだった。
 
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 「たわごと」に「最近の食事:ひところより簡素になった 2019.9.3」をアップした。


2019年9月2日(月) ミヤマベニイグチ:今年もまた覗いて遊んだ
 去る8月27日に奥鬼怒温泉郷の日光沢でミヤマベニイグチを採取したが(a, b)、帰宅後冷蔵庫に放り込んだまま、そのことをすっかり忘れていた。今朝取り出してみるとあまり傷んではいなかったが(c)、全体が虫だらけで冷蔵庫の中にも虫が広がっていた(d, e)。今回採取したものは柄の表面がほとんど白色で弱いあばた模様があった。
 改めて胞子紋をとり、最初に対物40倍で覗いてみた(f)。何の変哲もない楕円形の胞子がみえるだけだが、これを対物油浸100倍で覗くと胞子表面に微かな縦縞が見える(g)。フロキシンで染めてみてもあまり変わりなかった(h)。
 カサの上表皮を切り出して検鏡すると、柵状ないし子実層状に菌糸が並んでいる。これはKOHで封入したので赤みのあった菌糸は黄色味を帯びた(i)。ほとんど意味はないが、面白半分にこれもフロキシンで染めてみた(j)。
 管孔部は虫に食われて切り出せる状態ではないので、先端付近をピンセットでつまみ出しフロキシンで染めたのちKOHで封入してみた。シスチジアのような構造物がある(k)。胞子をつけた状態の担子器はほとんどみられなかった(l)。
 
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 旧分類でオニイグチ科とされるイグチ類はみな一様に胞子が独特の姿をしていて興味深い。そこでほぼ毎年のように検鏡しては楽しんできた。ミヤマベニイグチについても同様で、以下のように何度も検鏡している。
 雑記2012.9.22 いわき市石森山、同2013.9.17 福島県楢葉町、同2014.8.3 いわき市木戸川、同2016.9.20 奥日光、etc.。


2019年9月1日() 県立博物館「きのこと地衣類」:懐かしい顔ぶれに
 昨日は昼から夕方近くまで栃木県立博物館で過ごした。午後2:00からは学芸員で冬虫夏草の専門家である山本氏から冬虫夏草についての分かり易い解説が行われ、多くの参観者が熱心に話を聞いていた。いろいろな質問もかなり出ていた。
 何といっても京都や茨城、長野などからやってきた懐かしい面々に会えたのが大きな収穫だった。10年ぶりくらいに出会った人もいた。
 
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 今日から地元のゴミ置き場の当番が回ってきた。今朝は早速置き場のカギを開けてこなくてはならない。いい加減に自宅の庭の草刈りもしなくてはならなくなった。


[節目]

2018年5月26日浅井淑子 交通事故に遭い死亡
2017年1月きのこ雑記 を廃して、日々の雑記 として再出発
 「きのこ雑記」は「こけ雑記」と並ぶサブ・サイトとした
2017年1月こけ雑記 再開
2015年6月26日福島県いわき市から栃木県日光市 へ転居
2012年1月26日埼玉県川口市から 福島県いわき市へ転居
2006年7月こけ雑記 開始 (2011年8月 中断)
2001年4月今日の雑記 開始
2000年11月きのこ雑記 開始

[過去の雑記]

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